みかけ上の良い姿勢に正すとかえって身体には負担がかかります。 私たちの身体は工場で作られているわけではありませんので、左右対称にきちんと整っていません。植物を見ても分かるように、右の葉っぱが大きかったり、茎が傾いたり捻れたりしています。これと同じように私たちの身体も多少前後左右に傾きを持ったり捻れを持ったりしています。この為、「正しい姿勢」と言われる見かけ上の良い姿勢を保とうとすると身体は不要な緊張を強いられる事になり、凝りや痛み、その他の諸症状となって現れます。
伸ばしやすい方を伸ばす方が身体は整います。 ヨガやストレッチなど各種の体操法があり、これらの体操法で硬く縮んでしまっているところをゆっくりと伸ばしてあげると、血行やリンパの流れが改善すると共に、自律神経の誤作動も改善され、確かに身体が軽く楽になってきます。 しかし上記のように私たちは左右対称ではなく、成長の過程で生まれたアンバランスを持っていますので、ある時点からは伸ばすことによる効果よりも、生来のバランスを崩してしまうマイナスの効果の方が大きくなります。その為生来のバランスに従う方向へ動かして行くこと、つまり伸ばしやすい方へ伸ばして行く方が身体が整ってきます。 東洋医学では硬く縮んだ方を「実」、それをもたらしているところを「虚」と呼び、「虚」を動かす事で「実」を解放するとしています。
筋肉の弱化と腰痛は関係ありません。筋肉強化で腰痛は改善しません。 「痛み」というのは様々な要素があり、未だにそのメカニズムがはっきりしていません。特に慢性の痛みについてはその発生理由について諸説があり、実は「何も分からない」というのが実態です。整形外科医で日本カイロプラクティック総連盟会長の竹谷内宏明氏は次のように述べられています。 「(前略) 1. 今の医学では慢性の腰痛は原因が全くわからない。 2. 対処の方法も確立していない。 3. 整形外科では本気で患者を診ていない(診られない)。 医師が雑誌や教科書で慢性の腰痛に関してさまざまな原因と治療療法を述べていても、「何も判らない」のが実態である。多くの患者が悩んでいるむち打ち損傷(頚椎捻挫)の場合も同じで、今の医学では完全には対処できない。理由はその原因が理解できないからである。(後略)」 つまり「筋肉が弱っているから腰痛が起きている」というのは従来の仮説の一つに過ぎず、最近の多くの研究で筋肉を鍛える事が腰痛の改善にならないことが分かっています。
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